全国で教員志願者の確保が大きな社会課題となっている現状を踏まえ、プログラムの前半では、神戸市教育委員会のALTAssistant Language Teacher:外国語指導助手)が、外大?高専の学生に対し、日本の学校で働く魅力について英語でプレゼンテーションを行いました。また、後半では、当該ALTと外大で教職課程を学ぶ学生がトークセッションを行いました。

登壇者

Katie Rocco氏(神戸市教育委員会 ALT代表)
中井 陽菜さん(英米学科4年)
阪上 七海さん(同学科3年)
亀田 千裕さん(同学科3年)
逐次通訳:Li Cheng Yang氏(神戸市教育委員会 国際交流員)

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ALTによる英語プレゼン

プレゼンテーションの登壇者には、神戸市で3年間ALTとして勤務され、現在ALTの代表を務めておられるKatie Rocco氏をお迎えしました。Rocco氏からは、どうすれば生徒に英語への興味を抱かせることができるのか、という問題意識に立脚したこれまでのご自身の取組についてお話いただきました。

ネイティブスピーカーと接する機会が依然として少ない日本の現状において、教育現場でALTとして働く自分自身は生徒にとってどのような存在であるべきか、との自問自答を通じて、生徒が喜び、自信を持てるような瞬間を作り出すことが使命であると強く思うようになったそうです。

英語教育を通じて、生徒が次第に英語や海外への興味を抱き始め、英語力に自信を持つようになる様を見られることが、この仕事の最も充実した部分であると語っておられました。

教職課程の学生3名とのトークセッション

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後半は、Rocco氏と外大で教職課程を学ぶ学生3名とのトークセッションを行いました。
まず、Rocco氏から学生に対し、
「なぜ教師になりたいと思ったのですか?」、「どのような先生になりたいですか?」といった、教職を志すにあたっての本質的な問いが提起されました。
学生からは、「教える体験を通じて生徒が成長する様子や英語学習を楽しんでいる様子を見続けたいと思った」、「英語が好きという気持ちを生徒に伝えたいと思った」、「次の世代を育てることで社会に貢献できる仕事だから」等、それぞれの教職への想いが語られました。

次に、学生から、「生徒との関係性を構築するうえで何が肝要なのか」、「英語の能力が高い生徒とそれほど高くない生徒のギャップにどのように対応しているのか」、「生徒が興奮して話を聞いてくれないような状況ではどのように授業を進めていくのか」など教師が直面する課題について、Rocco氏に質問しました。

登壇者間でも聴衆からも終始笑いが絶えない楽しい雰囲気のもと、改めて教員という仕事について考えさせられる有意義なトークセッションでした。

参加者の声

?私は教員を目指しているわけではありませんが、英語を学び始めた頃の初心を思い出しました。
?英語ネイティブから見た日本の英語教育を知ることができて勉強になりました。
?クラスをどうまとめていくか、生徒が楽しんで英語を学ぶためには何が必要であるのかが分かりました。