神戸市外大は、
コース制を再編しました
コース制度
神戸市外大は、
語学教育と専門教育を両輪とする
開学以来の教育体制を
より鮮明に打ち出し、
現代社会のニーズに適応した人材を
育成するため、
2021年度より専門教育を担う
「コース制」を再編しました。
この再編により、
伝統ある語学教育に支えられた
高いコミュニケーション能力と、
専門教育により培われた確かな洞察力、
その両方を兼ね備えた人材
―2つの武器を持つ人材―
を養成していきます。
- 第2部英米学科については「英語学?英語研究コース」「英語圏文化文学コース」「法経商コース」から一つを選択します。
- 第2部英米学科のコース制度ページへ
語学文学コース
単なる会話?読解にとどまらない高度なコミュニケーション能力を身につけるには、当該の言語について理解を深めるだけでなく、その言語と密接に関わる文学?文化について充分な認識を持つ必要があります。本コースの目標は、日本とは異なる国や地域の言語?文学?文化に習熟することによって、柔軟な言語運用能力と複眼的な思考力を身につけることにあります。
各専攻語(英語?ロシア語?中国語?イスパニア語)の運用能力を高めるとともに、言語学?文学研究?文化研究などの観点から言語とその言語を話す人々と地域について、総合的?専門的な理解を目指します。
- 言語?文学?文化に習熟し、柔軟な言語運用能力と批判的思考力を身につける。
- 「ことば」とその背後にある文化を学ぶ。
- 専攻語の言語運用力を徹底して鍛え、言葉に対する感性を磨く
- 言葉を通して世界を知る、人間を知る
- 言葉のはたらきについて深く理解し、卓越した表現力と論理力を身につける
科目例
ロシア語学特殊講義、中国文化特殊講義、イスパニア文学特殊講義、文学翻訳演習、通訳理論演習 など
国際法政コース
国際社会は、国家間の反目や衝突、民族問題、排外主義思想などに端を発する、様々な政治的緊張や対立、不均衡に直面しています。本コースの目標は、そうした現代の諸問題に向き合い、それぞれの歴史的背景や社会的文脈を理解しながら、国際社会?国家、あるいは組織?個人としての対処や解決の方法を、政治体制や法、理念?思想などの問題として考察することです。
国際関係論、政治学、法学、地域研究などの研究領域を踏まえながら、具体的なテーマや地域の事例に即して論理的な「平和構想力」の育成に取り組みます。
- 国際関係論?政治学?法学などを踏まえて、国際社会の諸問題に向き合う。
- 国際平和秩序の形成に必要な構想力を培う。
- 国際社会の政治的な諸課題や現状を共感的に把握する
- 関連の研究領域を踏まえた論理的な洞察を促し、専門的探求への道を拓く
- 21世紀の地球平和の維持?構築に資する「平和構想力」を育成する
科目例
国際法、ヨーロッパの政治、憲法、途上国地域社会論 など
経済経営コース
現代社会の諸問題は非常に複雑で絶えず変化しています。こうした問題に取り組むためには、現象の表面的な変化に翻弄されるのではなく、その深層にある構造を理解しなくてはなりません。本コースの目標は、経済学?経営学?商学という社会科学の見識?思考法、応用できる能力を身につけるとともに、経済経営の側面から現代の諸問題の深層に至る力を養うことにあります。
激しく変化する社会の中で絶えず考え、解決策を模索する応用力と創造性の育成を図ります。
- 経済学?経営学?商学の知見をもとに、現代の諸問題の深層に至る力を養う。
- 経済経営の視点から現代を切る。
- 経済社会を動かす論理を探る
- 論理的思考能力を向上させる
- 現代社会の深層にある構造を理解する
科目例
ミクロ経済学、マクロ経済学、国際貿易論、国際金融論、マーケティング論 など
多文化共生コース
日本および世界で顕在化する諸課題を解決するには、背景にある文化を深く理解し、多様で多層なコミュニケーションをリードして調整する力が欠かせません。
本コースは、マイノリティ、ジェンダー、バリアフリー、人口問題、宗教対立といった現代社会の諸課題の解決に向けて、従来の学問領域を横断する学際的な知見を養うこと、多様なバックグラウンドを持つ人々との「共生」をはかるための具体的な実践力を培うことを目指します。
- 現代社会の諸課題を見据え、多様な文化的背景を持つ人々と共生する力を育む。
- 世界の多様な人々との共生を図る。
- 文化の相違を乗り越え、人と人との共生を図る方法を探る
- 文化的共生を実現する行動力を磨く
- 多様な社会?文化で意思疎通を図り、コミュニケーション能力を高める
科目例
言語文化の多様性とアジア、移民社会論、コミュニケーション論 など
リベラルアーツコース
現在、世界は、グローバル化、高度情報化、気候変動等、かつてない問題に直面しています。私たちは、主体的かつ対話的に解決策を導くことが求められていますが、そこでは、自由で深い議論の共通基盤となる教養(リベラルアーツ)が必要となります。
本コースでは、哲学、社会学、心理学、言語学、歴史学、教育学、情報科学、自然科学、スポーツ文化学などの多様な領域を横断的に学び、既成概念に囚われない、自由で豊かな発想力と思考力で、人類の課題に能動的に立ち向かい、未来を切り拓く教養人の育成を目指します。
- 多様な学問領域から世界の根源的な問題を掘り下げ、自由で豊かな発想力を育てる。
- 教養の力で、次代を切り拓く新たな価値を創造する。
- 多様な学問領域から世界を動かす本質を探る
- 時代の混沌を自由に生き抜く思考力を養う
- 次世代を切り拓く新たな価値を創造する
科目例
哲学、社会学、中欧文化史 など
専門教育に係る学習時間の拡充
従来、神戸市外大では原則1?2年次における一般教養科目の履修を経て「3年次」からコースに所属し専門科目を履修していましたが、今回のコース再編により「2年次」からコースに所属することとします。
国際関係学科のコース選択
国際関係学科は、より専門性を追求し複眼的な専門教育を実施することを目的として、2つのコース選択(「主専攻」及び「副専攻」)を必修とします(ただし、「語学文学コース」を選択できません)。なお、英米?ロシア?中国?イスパニア学科については、1つのコースを選択します。
コース再編後の履修スケジュール
テーマ研究プログラム
学科?コースの枠を超えて特定のテーマについて横断的に学修?研究できるプログラムです。各プログラムに属する科目群から定められた数の科目(8科目程度)を取得した学生へプログラム修了証を発行します。
模擬国連
2016年?2022年に本学がホスト校として開催した「模擬国連世界大会(NMUN)」の関連授業についても、全学的に学生が学習できる環境を整えています。
「模擬国連世界大会(National Model United Nations)」は、国際社会が直面している問題を英語で議論し、実際の国際合意形成の手法を模して決議を目指す、世界中で行われている教育活動です。参加者は、担当国の外交団になりきって、外交交渉に臨みます。その過程で国際問題を解決する難しさや、国際協調や相互理解の重要性を体感します。
2016年?2022年には、本学がホスト校となり、「NMUN Japan - KOBE」を開催しました。