2023年度に本学と神戸高専が兄弟校となったことをきっかけに、外大生と高専生が交流できる様々なコラボイベントを企画?発信しています。
フェアトレードの普及?啓発を目的とするイラスト?コンペティションを開催!
フェアトレード(*)の普及?啓発を活動の主な目的とする本学の公認団体「フェアトレードサークルMANA」(以下「MANA」)が、フェアトレード商品のパッケージデザインを学内外から募集するイラスト?コンペティションを開催しました。
(*)「フェアトレード」とは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。
"フェアトレードとは?"
FAIRTRADE JAPAN(参照 2025-02-20)(外部サイト)
MANAによるこの取組は、「まちチョコプロジェクト」と題し、フェアトレード商品のチョコレートを包装するパッケージデザインを学内外から募集し、最終的に採用されたデザインで包装されたチョコレートを学内で販売する活動です。コロナ禍による中断を経て、2024年12月に再始動しました。
これまでは、外大生と地域の方のみを対象にデザインを募集してきましたが、今回はフェアトレードについてより多くの人に知っていただきたいとのMANAの熱い思いにより、外大生だけではなく、神戸市立工業高等専門学校(以下「高専」)と神戸芸術工科大学(以下「芸工大」)の学生にも対象を広げました。
イラストのテーマ
必ず盛り込む要素として「フェアトレード」、任意の要素として「春」と「神戸」を設定しました。
採用作品
MANAによる選考の結果、企画の趣旨が適切に反映されていると判断された以下の3作品が採用されました。
?澳门美高梅金殿,澳门赌场app 英米学科 3年
(応募者からのコメント)
ポートタワーをカプセルトイに見立て、カカオとチョコでフェアトレードをする、という温かみのあるパッケージを目指しました。
(MANAからのコメント)
ポートタワーの下、人々が助け合いながらチョコレート生産に携わっている様子を描くことで、フェアトレードを象徴的に表現していました。また、淡い色彩のイラストで描かれていることもあり、とても心の温まる作品だと感じました。
?神戸市立工業高等専門学校 応用化学科 5年
(応募者からのコメント)
フェアトレードを一番に強調するため、握手する手とハートのラインを真ん中に配置し、全体的に温かみのある色になるようにこだわりました。
(MANAからのコメント)
生産者と消費者のつながりが手でわかりやすく表現されており、ポートタワーの赤と背景の青のコントラストが美しく、フェアトレードというテーマがとてもよく伝わる作品でした。
?神戸芸術工科大学 ビジュアルデザイン学科 1年
(応募者からのコメント)
神戸の象徴であるポートタワーのように、上に伸びる発展途上国への支えの手をイメージしました。また、神戸が率先してフェアトレードに取り組む様子を春の空に高く掲げる手(ポートタワー)で表現しました。
(MANAからのコメント)
ポートタワーを手にしている表現から、フェアトレードを通じてお互いの存在を意識し、手を取り合っていこうというメッセージ性を感じました。また桜のピンク色の背景が、やわらかい雰囲気を作り出している素敵な作品でした。
まちチョコの販売の様子
(左:外大生協での販売の様子)(右:高専生協での販売の様子)
澳门美高梅金殿,澳门赌场app消費生活協同組合(以下「本学生協」)及び神戸市立工業高等専門学校生活協同組合(以下「高専生協」)にご協力いただき、3校の学生の手によるパッケージデザインで包装した「まちチョコ」30個(各15個)を、両生協で販売しました。高専では今回初めて「まちチョコ」を販売したところ、高専生協関係者より「高専生にとても好評だった。次回はもっと多く販売しても良いかもしれない。」との声をいただく盛況ぶりでした。最終的にどちらの生協でも、当初の販売予定期間よりも早く完売しました。
今回の取組を通じて、本学の枠を越えて高専や芸工大の学生に対しても、フェアトレードの理念や意義を発信することができました。また、自分たちと同じ学生が描いたイラストで包装された商品ということで、両校の生協を利用する学生が、フェアトレード商品を身近に感じるきっかけとなったことがうかがえました。
(まちチョコプロジェクトを企画したMANAの学生)