ロシア学科教授
北見諭
(きたみさとし)
Professor
Satoshi KITAMI
MESSAGE
皆さんには、何でもいいので学生時代に何か一つの問題について徹底的に考えるという経験をしてほしいと思います。どんな問題でも、それを徹底的に考えようとすると、情報を集めたり、自分の考えを体系化したり、他者に自分の考えを伝え、議論をしたり、そういう能力が必要になると思います。社会に出てから役に立つそういう能力を手に入れられる場が大学にはたくさんあります。それらを積極的に利用してほしいと思います。
最終学歴 Degrees
早稲田大学大学院文学研究科ロシア文学専攻博士後期課程単位取得後退学 修士(文学)
研究分野 Research Field
ロシアの20世紀文化、とりわけ革命前後の「ロシア?ルネサンス」と呼ばれる時代の文学や哲学を中心に研究しています。この時代、ロシアでは文学、芸術、哲学、宗教、科学など、さまざまな分野で多彩な人材が登場し、ロシア文化は史上まれにみる高揚期を迎えることになります。それが「ロシア?ルネサンス」と呼ばれる現象です。ところで、この時代は19世紀を通じて蓄積されてきた近代化の矛盾が世界的なレベルで限界に達した時代であり、行き場を失った矛盾はやがて世界戦争や革命となって爆発します。ロシアの知識人は、世界的な地殻変動を予感していたかのように、すでにその前夜からさまざまな形で時代の危機意識や不安を、そして新たな時代を求める危うい希望を表現していきます。そうした言葉を考察しながら、世紀末ロシアの知識人たちの思考様式を辿りつつ、それを規定している歴史的?構造的要因を明らかにするように努めています。
Russian Literature, Philosophy and Culture of 20-th Century
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