2021年11月 9日
【神戸市外大魅力発信事業 開催報告】第5回(第2部 第1回)「顔なき声のうた―生命の響きに耳をすまして」
「神戸発!音?声?ことば―新たなつながりを求めて― 」
第2部 「イーハトーブ」をここにー 古から未来へのメッセージ ー 後援:岩手日報社
第1回「顔なき声のうた―生命の響きに耳をすまして」
11月3日(水曜?祝日)、三木記念会館を会場に、オンラインで第5回(第2部?第1回)講演会「顔なき声のうた―生命の響きに耳をすまして」を開催しました。
この講演会から第2部となり、「イーハトーブをここにー 古から未来へのメッセージ ー」というテーマで新たにスタートを切りました。
第2部では魅力発信事業2021の全体のテーマ「音?声?ことば」をさらに掘り下げ、「心の中にあるものは何か、何を歌いたいのか」を探っていきます。第2部?第1回の講師は、歌手のKawoleさんをゲストに迎えました。
小さいころからクラシックに親しみ、大人になってJAZZやボサノバを歌い、そこからブラジルの民族音楽へ...。音楽のより根源的なものに惹かれるようになったというKawoleさん。
南米の民族音楽を実際に聞いてみたいという強い想いに駆られ、2017年に単身で南米に渡り、 ペルーのリマから太平洋沿いにボリビア、チリ、アルゼンチンへ、それぞれにある小さな村々を2カ月かけて訪ね歩いたそうです。
その長い旅路の中で撮影した写真や映像、そこで出会った音などを、当時のエピソードや南米の文化の話を交えつつ、次々にご紹介いただきました。
旅で出会った人づてに、次々に縁が繋がれ、先住民族の方々の家庭にも招き入れられることになったという印象的なエピソードも語られ、彼らの演奏や彼ら自作の楽器を紹介しつつ、先住民族に伝わる独特のドラム「カーハ」に出会うまでをお話をしていただきました。
南米音楽との出会いが、同時に「わたしの音楽」の発見にも繋がり、帰国後は故郷奈良の古謡の発掘にも力を入れられているKawoleさん。
最後はそんな南米音楽と奈良の古謡を披露し、続いて、彼女が神戸で主催する「カーハと共に歌う歌クラス」の生徒も加わり、輪になってカーハを演奏しながら合唱をしていただきました。ドラムと人の声との重奏に会場は神秘的な雰囲気に包まれて、講演会は終了しました。
講演後に届いた視聴者からの感想を一部紹介します。
たくさんの方に感想をお送りいただきました。ありがとうございました。
講演後届いた感想(一部抜粋)
鮮やかな魅力的な映像、静かなパッションを感じさせるお話し、そして体に響いてくる太鼓(カーハ)のライブ?パフォーマンス、楽しませていただきました。
とくにスクールのみなさんでおこなったパフォーマンスでは、個人の才能というよりは、共に輪を作って一緒に太鼓(カーハ)を打ってリズムを合わせることが、歌を生み出すのだな、ということを実感しました。そこから、洋の東西を問わず、茶摘みなどの農作業が様々な仕事歌を持つということの意味――仲間と同じ作業を繰り返すという身体的リズムが、歌を生み出していったのだということも、改めて理解できた気がします。
お話しを聞いているだけで心踊らされました。感動をありがとうございます。