2023年6月15日
【卒業生お仕事図鑑】神戸市役所
学科?卒業年度
国際関係学科?2014年度卒業
出身高校
石川県立小松高校(石川県)
勤務先の企業
神戸市
神戸市でのお仕事について教えてください!
神戸市役所に入庁してすぐの頃、「役所は総合職だ。」と先輩が仰っていたのが印象的でした。実際に働いてみて、その通りだと感じています。
窓口対応だけでなく、行政の果たすべき役割は多種多様です。神戸市職員は、まちづくり、子育て支援や福祉施策、神戸経済の活性化など、あらゆる分野の仕事に携わりながら、行政のプロとしてのキャリアを築いていきます。
地方自治体として国の動きや社会情勢を踏まえて事業を立案し、市民の皆さんはもちろんのこと、民間企業や、海外も含めた国?自治体をパートナーとして一緒に取り組んでいます。様々な人と関わりながら、市民や事業者が輝くフィールドをつくるという、やりがいの大きな仕事だと思います。
市役所で語学を活かす機会は少ないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、神戸市では多くの外国人市民の方が暮らしていますし、私が携わった外国人観光客の誘致のほか、外資系企業の誘致や姉妹都市交流など、語学力を生かせる業務もあります。
【これまでの業務の経歴】
2015~2017年度:
経済観光局観光企画課:神戸市へのインバウンド誘致、客船誘致とおもてなし
2018~2020年度:
環境局環境創造課:省エネルギー?再生可能エネルギーの普及促進(市民向けイベント?補助制度、事業者向け省エネ相談事業)
2021年度:
P&Gジャパン合同会社人事部への派遣:社内広報、新卒?中途採用
2022年度~:
行財政局業務改革課:神戸市役所の業務改革?働き方改革
【現在の業務】
行財政局業務改革課では、神戸市役所の業務改革?働き方改革を推進するための庁内広報に携わっています。これまでの事務を見直してムダを無くし、職員がより付加価値の高い業務に専念できるような仕組みや環境をつくることが、私たち業務改革課のミッションです。業務改革や職員の働き方改革で余力を生み出し、その余力を使って、市民や事業者の方にとって便利でより快適な行政サービスをお届け出来るよう、日々取組んでいます。
神戸市でのお仕事の様子
現在のお仕事を選んだ理由?きっかけを教えてください。
多様な人や文化を受け容れてきた歴史を持ち、独自の文化を育んできた神戸で働くことに魅力を感じたからです。また、神戸の街を、国内外の様々な企業が輝けるフィールドにしたいと思ったことも理由です。
神戸市外大での学びが社会(お仕事)で生かされていると思うことは何ですか?
神戸市内の観光関連事業者(ホテルや観光施設など)と海外の旅行会社の商談会を企画し、タイやインドネシア、オーストラリアで開催したり、2019年に神戸で開催されたラグビーワールドカップに向けたプロモーションをイギリスで実施した経験があります。
海外セールスの場で通訳を介さず、自分の言葉で神戸の良さを伝えられるというのは強みに感じましたし、逆に海外から神戸観光へのニーズもダイレクトに受け取れるので、次のセールスでのきめ細やかな対応に繋げることが出来ました。
タイ出張での商談会
直接英語を使わない業務でも、多様なバックグラウンドを持つ人がいること、社会情勢が経済や文化に与える影響など、外国語や国際関係学を学んだ経験が、ビジネスにおいて相手のニーズを理解するベースになっているようにも思います。
就職活動時に外大生で良かったと思ったことはありますか?
就職活動の対策本に書いてあるような、いわゆる「日本の就活」に縛られることが少なかったことです。自分が活躍できるフィールドは日本に限らないと思えたことで、就職活動の中で一喜一憂することがあっても、心にどこか余裕が生まれたような気がします。
社会人になってから在学中にしておけば良かったと思うことはありますか?
海外(特に、日本からの直行便が無い国!)にもっともっと行っておけばよかったと思います。仕事があり、家族が増え...と、自分だけのために使える時間は年々減っていくように思いますので、学生のうちに多くの文化や人に触れることは、大きな財産になります。
また、大学での学びの真っただ中で行く海外、そこから受ける刺激は、講義で学ぶ内容をより深めてくれると思います。
カリフォルニア留学中に旅行で訪れたグランドキャニオン
神戸市外大を志望した理由も教えてください!
国際関係学を専攻で学ぶことができるからというのが一番の理由です。また、オープンな雰囲気を感じられる国際都市「神戸」で学べることも魅力でした。
在学中の思い出についても教えてもらえますか?
専攻語学などを一緒に履修するクラス(40名程)の仲が良く、空きコマの時間に集まって喋ったり、一緒に試験勉強をしたりした何気ない日常が、本当に毎日楽しかったです。クラス全員でのお花見やディズニーランド女子旅を企画したりもしました。
国際関係学科のクラスメイトと食堂にて
2回生の夏季休暇に、アメリカ留学(UCLA Extension)に行きました。英語にどっぷりと浸かる授業、色んな国からの留学生と過ごす寮生活、放課後や週末に歩くロサンゼルスのビーチや街並みなど、短期間でしたが充実の毎日でした。
UCLAの校舎の前で
UCLAの先生と修了証書を持って
3回生から所属するゼミでは、ゼミ生が意見を出し合って選んだ本を題材に、毎回熱く意見を交わしました。ゼミが金曜の最終コマだったので、授業後にお決まりのメンバーで居酒屋に場所を移し、お酒を飲みながらまた議論の続きを...と、授業の時間外で自然と話すことも多かったです。学園祭で模擬店を出したのも、ゼミ仲間とでした。
神戸市外大で楽しかった授業は何ですか?
国際関係論は難しかったですが、やはりやりがいがありました。専攻語学(英語)や、星の王子さまを原作で読んだ兼修語学(フランス語)は少人数で手厚く教えて頂いたので、凄く記憶に残っています。コミュニケーション論も、人気の授業でしたね。
最後に外大生や外大を目指す受験生へメッセージをお願いします。
神戸市外大は、学生主導で学びを深める文化がある大学だと思います。学生同士?学生と教授の距離が近いので、学びも遊びも一緒に本気になれる友人、それをサポートしてくださる教授陣にもきっと出会えるはずです。多様な文化を受け容れてきた国際都市「神戸」をあなたの拠点として、海外にチャレンジする大学生活を楽しんでみませんか?応援しています!