2023年6月12日
【スペイン語圏派遣留学】ラ?リオハ大学(スペイン)留学レポート
留学先?留学期間は?
スペインのラ?リオハ州にあるラ?リオハ大学へ、2023年1月3日~2023年3月22日の約3か月間の留学に行ってきました。
どういった留学制度で留学をしましたか?
スペイン語圏派遣留学という大学の留学制度を利用しました。
ラ?リオハ大学への留学のきっかけを教えてください。
留学の時期を考えている時に、コロナ禍以前は2?3年生で多くの学生が留学に行っていたと聞き、2年生後期のタイミングでのスペイン語圏派遣留学を選びました。(2年生の1月~3月)スペイン語圏派遣留学はイスパニア学科の2年生以上が行くことが出来る約3か月間の短期留学で、他の留学制度に比べて費用を抑えられる点も魅力的でした。
私は海外の食文化に興味があり、協定校のラ?リオハ州にあるラ?リオハ大学は、スペイン一の赤ワイン生産地なので、スペイン北部の食文化も同時に学ぶことができるだろうと考えてこの大学を選びました。
ラ?リオハ大学の外観
留学先ではどんな授業を受けましたか?
午前中は文法、午後はスペインの文化や経済の授業が週に約3日ありました。
文法の授業は、「正しく使うことはもちろん、その学んだ文法を口に出して日常的に使えるようにする」ということがクラスの目標だったので、ロールプレイングやディベートを通して話す力を鍛えることがとても多かったです。
印象に残っている授業は、スペイン語の歌を題材にした授業です。リリースされたばかりのスペインで話題になっていた曲を題材に、歌詞のニュアンスや好きなフレーズを話し合いみんなで歌うという内容で、歌詞に込められた細かな皮肉や意味を知ることがとてもおもしろく、留学中はずっと歌って踊っていました。
留学先の雰囲気はいかがでしたか?
スペイン語圏派遣留学は、スペイン語の語学コースへの留学です。私のいたコースは、第二言語としてスペイン語を学ぶ学生のためのもので、中国やタイ、モロッコ、ブラジルから来ている大学生や大学院生、社会人など様々な留学生がいました。
みんなが完璧なスペイン語を話すというような雰囲気ではなく、「その文法の使い方は違うんじゃない?」、「そんな表現の仕方があるんだ!」とお互いに補い合い、協力する雰囲気が私のクラスにはありました。
冗談話がいつも止まらず、毎日笑うことのできる本当に楽しいクラスでした。
留学先での授業の様子
留学先での一番の思い出を教えてください。
たくさんあるのですが、ひとりでバルに行った時にスペイン人の夫妻が話しかけてきてくれたことです。そのお店は、ワインの品ぞろえが豊富で、日本で見たことのあった少し高めのワインをグラスで飲むことができ、嬉しくてひとりで楽しんでいました。
すると近くに座っていた男性が「それは〇〇のワインでしょ?美味しいかい?」と話しかけてきてくれ、ワインと相性の良い食事のことや、オススメのワインや飲み方など色々と教えてくださいました。
隣にいたその男性の奥さんによるとその男性は凄腕のワインソムリエの方だそうで、帰る間際には名刺を渡してくださり、貴重な体験ができました。
(後で調べてみるとその男性は、バスク州のビルバオで有名なバルを経営しているオーナーでした!)
貴重な体験のきっかけとなったワイン
出発までの準備について教えてください。
スペイン語
1月出発だったので、後期の授業は11月中頃まで出席していました。そのあとは図書館にこもって今まで習った文法の復習や単語力を強化したり、留学生と交流できる外大チャットに参加したりしていました。自分のスペイン語が伝わらないことが怖かったので、受験期までとは言えませんが、それに近いくらい勉強していました。
書類?荷物
現地の大学の入学許可申請や飛行機の予約は9月中旬頃にしました。心配性なので、なにかあった時のために書類関係は早め早めの提出を心掛けていました。荷物は出発の1か月前頃から準備を始めました。
おすすめの持ち物はありますか?
風邪薬
現地の気候、食生活、生活習慣、気疲れなどから、ふとしたことで風邪をひきます。折角の留学期間を寝て過ごすのは勿体ないので、日本で飲み慣れた薬を持参しておくと安心です。
日本食?お菓子
日本食が恋しくなった時のために、お吸い物の素を持っていきました。結局現地の食べ物にハマり、あまり出番がありませんでしたが、日本のお菓子と一緒にお土産として配ることもでき、好評でした。
サングラス
留学先や個人にもよりますが、私は日光で頭痛になりやすいのでとても重宝していました。
ログローニョのお気に入りのスポット
留学を経て学んだことや、身についた力などはありますか?
自分も他者も認め合うこと
同じ国の中でももちろん、多国籍となるとさらによく考えるべき問題であると思います。口や文字では簡単に表すことができますが、いざ行動に移すとなると容易なことではありません。相手のことだけを考えていれば良いというわけでもなく、それでは自分がしんどくなりますし、相手にも気を遣わせます。
現地の担任の先生の口癖に"Somos maravillosamente diferentes." *という言葉がありました。
違っているからこそ、素晴らしい、おもしろい。自分も他者も認め合う上で、とても大事な考え方であるように思います。
話が少し変わるかもしれませんが、自分を評価してほめることができなければ、相手をほめることもできません。些細なことでも評価し、認め合う。そんな小さなことの積み重ねが過ごしやすい環境を創るということを体感しました。
*"Somos maravillosamente diferentes."(スペイン語)
「私たちは素晴らしいほどに異なっている」
→違っているからこそ素晴らしい。同じような人ばかりの世界はきっとつまらないだろう。
クラスの友人たちと訪れたログローニョ
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