2024年11月 8日
【卒業生お仕事図鑑】高校教諭
【卒業年度】2012年
【卒業学科】第2部英米学科
【卒業高校】広島県立広島井口高等学校
現在の仕事内容について教えてください。
私は現在、兵庫県の公立高校英語教員として働いています。
主な業務としては、HR担任や英語科主任、サッカー部と野球部、ESS部の顧問を担当しています。学年では、ICT担当や進路担当などを兼務しており、模試の運営なども担っています。学外では、英語ディベートコンテストの運営委員を務め、MCや審査員なども担当しています。過去にはエリアの事務局長としてスピーチコンテストの運営や総会、研究会などの取りまとめ、短期留学の引率なども経験しました。
国連英検特A級外務大臣賞授賞式の写真
県教育委員会の代表派遣として、教育大学大学院に派遣。
社会人として働きながら学習を継続し、国連英検特A級に合格!
合格体験記はこちらからご覧いただけます(外部サイト)
現在の仕事を選んだ理由?きっかけは何ですか?
子どもが好きで、友人と過ごす学校という場所が好きだったからという理由が大きいと思います。苦労の多い人生を送ってきたので、それらの経験を生かして次世代の学生を支えることで、自分を育ててくれた教育現場や社会に恩返しをしたいという思いもあります。
もともと人前に立てる自信はなかったですが、神戸市外大で英語を学ぶ楽しさを知り、それらの経験が自信に繋がったように感じています。教育の主役は学生なので仕事内容は地味ですが、教え子が教師になったり、グローバルに活躍したりしている報告を受けるたびに、社会に貢献できていることが実感できる充実した仕事だと思います。
卒業直後は大手商社で経験を積みましたが、国内でより多くの時間英語を使用して働きたいという思いが強くなったため、予定通り学生時代に目指していた教員に転職をしました。
西オーストラリア大学語学研修引率時の写真
神戸市外大を志望した理由を教えてください。
受験時に卒業生の就職率が100%に近いことを確認しておりました。
大阪に近く、就職活動などもし易いことに加え、地元の広島からさほど離れていない点や神戸という響きがオシャレであり、洗練された都会の印象があったことなども多少影響したかもしれません。
他大学も視野にありましたが、家庭の事情で滑り止めの私立を受けさせて貰えなかったので、A判定だった神戸市外大を選びました。
神戸市外大で楽しかった授業は何ですか?
研究指導(ゼミ)や、講読、教職概論、英米文学研究演習などが記憶に残っています。
他にも総合演習で未来の自分に向けたDVDの作成をしたことや、野村和宏先生の朗読の授業に呼んでいただいて先輩方の英語の美しさに刺激を受けたのも良い思い出です。野村先生とは現在もディベートコンテストの運営などでご一緒させていただいており、強いご縁を感じております。
野村先生とは現在も一緒にお仕事させていただいています。
在学中の思い出は何ですか?
在学中はESSに所属していました。そこで出会った優秀な先輩方、同期や後輩に刺激を受け、英語学習の楽しさに気が付きました。先輩に紹介してもらった友人とは当時から現在にいたるまで、日本人同士でありながら常に英語でやりとりをしています。
友人に誘われたサークルでは、フットサルサークルやサッカー部、他大学の友人と合同のチームを作って汗を流しました。狭い下宿先に数十人が押し掛けて開いた誕生会や合宿を兼ねたドライブなど、今でも良い思い出です。仕送りはなかったので、授業料や生活費を捻出するために、ほぼ毎日アルバイトをしていましたが、時間を惜しんで学生生活を謳歌しました。
サッカーサークルの友人達と
神戸市外大での学びが社会で活かされていると思うことは何ですか?
思考や人間関係における柔軟性、目標志向とチャレンジ精神です。外大には多様な経験やバックグラウンドを持った学生が多く、彼らと接する中で自然に視野が広がったと思います。また、高い目標を持って物事に取り組む友人も多かったため、失敗を恐れず挑戦する習慣が身に付きました。
より具体的には、ESSで運営したスピーチコンテストや英語キャンプにおけるディスカッションなどの経験が生徒の指導や授業に直接生かされています。日本に居ながら英語力を維持向上させるノウハウも、外大での学びが基礎となっています。
事務局長としてスピーチコンテストでのClosing Speech
社会人になってから在学中にしておけば良かったと思うことはありますか?
国立シンガポール大学への代表派遣生に選ばれましたが、諸事情により渡航が実現しませんでした。
代わりに単身フィリピンの被災地に赴き、水害で家族を失った孤児に英語を教えながら、倒壊した建物の再建を手掛けたことが初の海外経験となりましたが、海外の大学でまとまった期間留学をすることで得られることもあると思います。国産ネイティブを目指すことがアイデンティティとなったので結果オーライですが、多少心残りでもあります。
フィリピンでの被災地支援
外大生や外大を目指す受験生へメッセージをお願いします。
【受験生の皆さんへ】
神戸市外大は視野が広がる学習環境があり、やる気に満ちた優秀な先輩が多く在籍しています。
私学のような派手さはないですが、卒業後も足を運びたくなる魅力ある大学だと思います。
是非、合格を目指して頑張って下さい。
【現役生の皆さんへ】
関わる人や取り組むことを選り好みせずに挑戦して、器の大きな人間を目指してほしいと思います。
「今だけ、金だけ、自分だけ」という価値観が広がる現代において、外大生である皆さんにはより広く分析的な視野を持って「未来の世のため、人のため」に各分野で才能を発揮して頂きたいです。
活躍を心から応援しております。
西オーストラリア大学語学研修引率時の写真