イベント?講演会

2024年11月 7日

多文化共生社会の可能性を考える 『暮らす人』の映画鑑賞とトークセッションを開催しました

10月24日(木曜)に多文化共生社会の可能性を考える『暮らす人』の映画鑑賞とトークセッションを開催し、本学の学生と教職員をはじめ、一般の方に加え神戸市役所や各区の関係者など約74名が参加されました。
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第1部では、映像作家山田勇人監督のドキュメンタリー短編作品『暮らす人』を上映し、兵庫県三木市在住の外国人たちの暮らしをインタビュー取材で綴った作品を鑑賞しました。
神戸に隣接する三木市在住の外国人の方々が出演しており、「多文化共生」が身近に存在する問題であることがリアルに表現されていました。
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第2部では、本学の学生が司会を担当し、製作者の山田氏に加えて三木市国際交流協会事務局長川越恭子氏、三木市在住で作品の出演者でもあるDa Silva Ferreira Suel氏をお招きし、トークセッションを行いました。 
日本社会における多文化共生の実態と課題をどのようにとらえているのか意見交換を行い「多文化共生」の在り方と今後の可能性について語りました。
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外国からの移住者が普段どのように暮らしているのか、何に困っているのか、どんなことを楽しんでいるのかなどを描いた映像と、彼らに日々接しているトークセッション登壇者を囲んで、参加者からも様々な質問が寄せられ、多文化共生への関心の高さが伺われる会となりました。
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参加者からの感想(一部抜粋)

「暮らす人」を鑑賞することで日本に留学された学生や移住された方々の生の声を聞くことができて、自身も改めて異文化共生について考えるきっかけとなりました。

「外国人は無能ではありません。無知なだけです。」という言葉が心に残りました。仕事をする上で、その土地、言語、慣習に慣れるまでには時間がかかる。そのため来日初めはまったく何もできない。そのことに対して日本人の理解の乏しさが如実に見られ、痛感させられました。

日本に住む外国人について、実際に起こっていることをドキュメンタリー調に描いており興味深かった。こういったリアルを知ることが多文化共生について考える上で重要であると感じた。

技能実習生など日本在住の外国人の実態がより広く、詳しく、世間に伝わる必要性があると実感しました。

三木市民であるが、このような取り組みが行われていることを知らなかったのでとても新鮮だった。もっと広い視点で地域の様々な取り組みに注目していきたいと思いました。

トークセッションでは、製作者や出演者の思いも伺えて良かった。この映画はとても深くて濃い作品だと感じました。